塗装店のチラシはおしゃれだと反響率が高い!作り方の参考にしたいデザインまとめ

塗装店のチラシはおしゃれだと反響率が高い!作り方の参考にしたいデザインまとめ

この記事を書いた人

尾崎シゲル 尾崎シゲル 株式会社トラスト 代表

塗装職人27年、リフォーム工務店の営業5年の経歴を持つ外壁塗装専門家で自称「外壁塗装マニア」。現在は外壁塗装の業者紹介サイト「ガイマニ」の運営代表責任者・アドバイザーを担当。プロ目線で外壁塗装の情報発信を行っています。

外壁塗装や屋根塗装の集約方法といえば、有名ポータルサイトに登録したり、GoogleマップやSNSの活用が最近の主流ですよね。

しかし、インターネットが普及する以前から行われていた「チラシ」の配布も、今もなお、有効的な集客方法のひとつ。

外壁塗装の客層は中高年が半数以上を占めるため、実はネット広告よりもチラシの方が反響率が高い場合も!

そこで今回は「塗装店のチラシ」をテーマに、どういったチラシを作成すれば反響率がアップするのか、おしゃれなチラシの作り方など、詳しく解説していきたいと思います。

尾崎シゲル

集客に苦戦している塗装店経営者の方は必見です!

目次

塗装店のチラシの反響率は?

塗装店のチラシ

塗装店のチラシの反響率は、一般的に0.01~0.3%とされています。仮に1,000枚のチラシを配布した場合、3件の反響がある計算になります。

配布費用は1枚あたり7円ほど、印刷費用は1枚5円ほどかかり、1,000枚配布で合計12,000円の広告費となり、3件の反響が得られれば、獲得単価は1件当たり4,000円となります。

0.3%の反響率は低いように感じますが、適切なターゲットと効果的なデザインで、この数値を上回ることも可能です。

なぜチラシはおしゃれだと反響率が高いのか?

チラシはおしゃれだと反響率が高い」なんて言葉を耳にしたことはありませんか?

おしゃれの感じ方は人それぞれ異なり、おしゃれと反響率の関係性を裏付ける指数やデータは存在しませんが、「チラシはおしゃれだと反響率が高い」と言われる理由は以下の3つです。

  • おしゃれなチラシは目を引くから
  • おしゃれなチラシは記憶に残るから
  • おしゃれなチラシは他社より目立つから

おしゃれなチラシは目を引く

おしゃれなチラシは、一瞬で人の目を引く力を持っています。カラフルな配色や洗練されたデザインは、受け取った人が思わず手を止めて見入ってしまう魅力があります。

特に、塗装店のチラシは「家の外観をきれいにしたい」と考えている人にとって視覚的なインスピレーションを与えることが重要です。シンプルながらも目を引くデザインや、施工事例のビフォーアフター写真を効果的に配置することで、チラシの存在感を強調できます。

第一印象が良いと、それだけで信頼感が生まれ、サービスの詳細に興味を持ってもらいやすくなります。おしゃれなデザインは、「この塗装店に頼めばセンス良く仕上がりそう」と直感的に感じてもらえるでしょう。

おしゃれなチラシは記憶に残る

おしゃれなチラシは、一度見ただけで強く記憶に残る特長があります。文字だけの平凡なチラシでは情報が頭に入らず、すぐに忘れられてしまうことが多いですが、デザイン性の高いチラシは人の感性に訴えかけます。

特に印象的なキャッチコピーやユニークなロゴ、アイキャッチとしてのイラストや写真を効果的に取り入れると、「どこかで見た!」と記憶を引き出しやすくなります。

例えば、色彩豊かな外壁や屋根の仕上がり写真などは、ターゲットの生活に「理想の家」のイメージを刷り込む効果があります。一目で「この会社のチラシだ」とわかるデザインを心がけることが、顧客に選ばれる第一歩になります。

おしゃれなチラシは他社より目立つ

競争が激しい塗装業界では、他社より目立つことが反響率を上げる重要なポイントです。おしゃれなチラシは、競合他社のチラシと比較したときに圧倒的な差別化を生みます。

例えば、地元のフリーペーパーに挟み込まれる複数のチラシの中で、デザインにこだわったものは自然と目に留まります。さらに、おしゃれさは「この会社は最新のトレンドを理解している」「品質が高そう」というイメージを与えることにもつながります。

独自のブランドカラーやデザインコンセプトを統一することで、ただの広告ではなく、一貫性のある信頼感を築けます。他社との差別化を図りつつ、ターゲットに「選ばれる理由」を視覚的に伝えることが成功の鍵です。

参考にしたいおしゃれな塗装店のチラシデザインを紹介

塗装チラシデザイン
画像:Lancers
塗装チラシデザイン
画像:CHIRASAKU
塗装チラシデザイン
画像:CHIRASAKU
塗装チラシデザイン
画像:ラクスル

塗装店のチラシの作成で記載すべき項目

いざ、チラシを作成するとなって、何をどう記載すればいいか迷いますよね。そんな方のために、大切なポイントををご紹介します。

塗装店のチラシには、

  • 会社情報
  • 担当者の顔写真・似顔絵
  • 施工実績や資格といった経歴
  • 施工費用
  • 具体的な工事の流れ
  • 保証やアフターフォロー

といった情報を必ず記載し、信頼感を高めましょう。

会社情報

塗装店のチラシで信頼感を与えるためには、会社情報の明記が重要です。まず、正確な社名を記載し、所在地がわかる住所を明示しましょう。

また、お客様が簡単に問い合わせできるよう、電話番号メールアドレスを忘れずに掲載します。

さらに、会社の詳細や施工事例を確認できるホームページSNSのURLも記載すると効果的です。

これらの情報を網羅することで、信頼性が高まり、お客様からの連絡をスムーズに促せます。

ワンポイントアドバイス

ホームページやSNSのURLはかならずQRコードにすること。チラシとネットを結びつけることで反響率がアップします。

顔写真・似顔絵

塗装店のチラシには、社長や担当責任者の顔写真を掲載することで信頼感が大幅にアップします。直接会う前に相手の顔が見えることで、お客様に安心感を与えられます。

もし写真に抵抗がある場合は、イラストの似顔絵でもOKです。特に、塗装工事は高額なため、「怪しい業者ではない」とアピールすることが大切です。

顔が見える情報は、地元で信頼される業者としての印象を強め、お客様の問い合わせにつながる大きなポイントとなります。

ワンポイントアドバイス

写真やイラストは必ず笑顔で!カッコつけて仏頂面や決め顔は要りません!

施工実績や資格といった経歴

チラシには、これまでの施工実績を具体的に記載することが効果的です。

例えば、年間何件、累計何件などの実績を数値で示すことで信頼性が高まります。また、表彰歴もアピールポイントになります。特に「アスティックペイント」「AGC」「ガイナ」といった塗料メーカーの表彰を受けている場合は、積極的に記載しましょう。

さらに、外壁診断士や雨漏り診断士などの塗装に関係ある資格を記載することで、技術力をアピールできます。

ワンポイントアドバイス

当然ですが無関係な資格は記載しないこと!ただし、「TOEIC」や「フラワーコーディネーター」など、意外性のある資格は好印象につながるかも!

施工費用

塗装店のチラシでは、価格表やパッケージを掲載し、施工内容の例と施工費用の目安を具体的に記載することが大切です。特に、足場代や付帯部塗装が含まれているか、塗回数や塗料グレード、メーカー名を明記することで、お客様に安心感を与えられます。

ワンポイントアドバイス

費用を不明確にして、騙そうなどの悪い考えは絶対にNG。悪評がGoogleマップのクチコミに書かれると、一生消えない汚名となります。価格に自信がなくても、誠実な記載が信頼につながります。

具体的な工事の流れ

初めて外壁塗装を行うお客様は、どのような流れで工事が進められるか分からないため、不安を感じることが多いです。

そのため、チラシには各工程の作業内容と日程を順番に記載することが重要です。大体のスケジュール感を示すことで、お客様に安心感を与えられます。工事の流れを明確にすることで、信頼と満足感を得やすくなります。

ワンポイントアドバイス

「足場設置」「高圧洗浄」「下塗り・中塗り・上塗り」「仕上げ確認・足場撤去」といった流れを具体的に説明しましょう。

保証やアフターフォロー

塗装店のチラシには、施工完了後の保証やアフターフォローについて詳しく記載することで、お客様に安心材料を提供できます。

明確な工事保証期間や、定期的な点検サービスの有無を伝えると効果的で、「万が一のことがあっても心配なし」といった安心感を訴求するメッセージも加えましょう。お客様は「この会社なら信頼できる」と感じやすくなります。

ワンポイントアドバイス

アフターフォローの充実をアピールすることで、他社との差別化も図れます。

反響率がアップする塗装店のチラシ配布のコツ

塗装店のチラシ

チラシは作り方やデザインだけじゃなく、ちょっとした3つのコツを使えば、配布方法でも反響率をアップさせる方法があります。

1. 戸建てのみに配布する

塗装店のチラシを効率よく配布するには、戸建てを優先するのが効果的。

アパートやマンションといった集合住宅にチラシを配布しても、居住者が直接塗装を依頼するケースは少なく、無駄になりがちです。

もちろん、オーナーから成約を得られればラッキーですが、多くの場合、オーナーには既に得意先の塗装店がいるため、期待しない方が賢明です。

むしろ、築年数が経過した築古住宅が多いエリアをターゲットに配布することで、実際に外壁塗装を検討している戸建て住民にアプローチできます。

2. 建売住宅地を狙う

建売住宅地にチラシを配布する方法も、反響率を上げる効果的な手段です。特に15~20年経過した建売住宅地は狙い目です。

同じ時期に建築された住宅が多いため、エリア全体の築年数や塗装タイミングもほぼ一致しており、外壁塗装を検討する住民が多い傾向にあります。

さらに、「ご近所さんがやっていたから」と連鎖して依頼が発生するケースも期待できます。

配布を戦略的に行うなら、足場に設置するメッシュシートに社名や連絡先を明記することも忘れずに。地域に存在感を示すことで、信頼と実績を同時にアピールできます。

3. 台風シーズンを狙う

台風シーズンは、塗装店のチラシ配布において絶好のタイミングです。

台風によって屋根や外壁に被害が出ることが多く、雨漏りや外壁の破損などで修理依頼が増えます。その際、修理のついでに塗装も済ませるお客様も多いため、チラシを配布することで、塗装のニーズを捉えることができます。

台風シーズンは例年7月~10月まで続くため、配布時期をこの期間に絞って戦略的にアプローチすることで、より高い反響を得やすくなります。

塗装店のチラシの反響率を上げる作り方のポイント

次に、塗装店のチラシの反響率を上げる作り方のポイントをご紹介。大切なポイントは以下の7つです。

  • ターゲットを考える
  • テーマを決める
  • キャッチコピーを考える
  • 自社の強みを強調する
  • 過剰表現しない
  • データや数値を用いる
  • チラシ以外の集客と連動させる

ターゲットを考える

塗装店のチラシ作成において、ターゲットを明確に定めることは非常に重要です。過去の事例を分析し、成約しやすい顧客の人物像(ペルソナ)を作成することで、集客効果が高まります。ターゲットに合ったデザインや文章を選び、文字の大きさやフォントにも注意を払いましょう。

例えば、外壁塗装を考えている30~50代の戸建て住宅のオーナーを狙う場合、お得なキャンペーンや「早割」などの特典を強調することで、興味を引きやすくなります。

ターゲットに適したチラシを作成することで、反響率を最大化できます。

テーマを決める

塗装店のチラシ作成において、テーマを決めることは反響率を上げるための重要なポイントです。

例えば、キャンペーンや新商品、リニューアルなど、時期や状況に応じたテーマを選ぶことで、ターゲットに響きやすくなります。

また、新店オープンや自社の強み、メリットを前面に出して、他社との差別化を図ることも効果的です。実績やこだわりを強調することで、信頼感を与え、心に響くメッセージを届けることができます。

このようにテーマをしっかり決め、伝えたい内容にフォーカスすることで、より高い集客効果が期待でき、反響率を大幅にアップさせることができます。

キャッチコピーを考える

塗装店のチラシ作成で反響率を上げるためには、キャッチコピーが重要な役割を果たします。印象に残るフレーズを作ることで、読者の注意を引くことができます。

例えば、語呂が良くて頭から離れない言葉を使うことで、強いインパクトを与えることができます。

具体的な例として、「○○な人は今すぐ○○しないと○○です」や、「○○の原因は○○の○○だった」という形で、問題提起をし、解決策を提示することで興味を引きやすくなります。

印象的なキャッチコピーを取り入れることで、ターゲットの心に残り、反響率をアップさせることができます。

自社の強みを強調する

塗装店のチラシ作成において、自社の強みを強調することは、他社との差別化に繋がります。他社にはないサービスや独自性をアピールすることで、顧客の注目を集めることができます。

具体的には、実績を数字で示したり、完全自社施工といった特徴を強調することが効果的です。また、経験豊富な職人やオリジナル塗料、独自技術を前面に出すことで、信頼感を与え、競合と差別化を図ることができます。

これらの強みを明確に伝えることで、他の塗装店と比べて優れた点を強調し、反響率を大きくアップさせることができます。

過剰表現しない

塗装店のチラシ作成において、反響率を意識しすぎるあまり過剰表現を使うのは避けるべきです。

例えば、実際には最低でも7日かかる工事に対して「最短3日で完工」と記載してしまうと、受注後にトラブルが生じ、信頼を失う原因となります。

また、「地域密着」と表記してあるのに、実際には遠方のエリアに配布している場合も問題です。

このような誇大広告や誤解を招く表現は、顧客との信頼関係を築けなくなり、悪いクチコミがすぐに広がる可能性があります。チラシ作成時は、誠実で正確な情報を提供し、実際のサービス内容に合わせた表現を心がけることが大切です。

データや数値を用いる

塗装店のチラシ作成時に「高品質な仕上がり」や「熟練の職人」などの言葉を使うのはよくありますが、それだけでは信頼性に欠けることがあります。どれだけ優れたサービスであっても、いくらでも言えることだからです。

そこで、具体的なデータ数字を用いることで、説得力と信頼度が大きく向上します。例えば、創業年数や年間施工数、Googleレビューの評価数、お客様満足度やリピート率などの証明や裏付けとなる数値を提示することで、他社との差別化が図れます。

チラシ以外の集客と連動させる

塗装店のチラシ作成において、チラシだけに頼らず、ホームページやSNSといった他の集客手段と連動させることが重要です。これにより、一貫性を保ちながら、キャンペーンや告知を複数の媒体で行うことができます。

チラシにQRコードを掲載し、ホームページやSNSに誘導することで、顧客が興味を持ちやすくなり、逆に、ホームページやSNSにチラシ画像をアップしておけば、オンライン上でも目にする回数が増え、ザイオンス効果(単純接触効果)を活かして、顧客の認知向上が期待できます。

チラシ以外の広告媒体を連動させることで集客力が高まり、ファン獲得にもつながります。チラシと他のツールをうまく組み合わせることで、反響率をさらに高めましょう。

塗装店はチラシを作成して集客につなげよう

外壁塗装や屋根塗装の顧客獲得では、チラシは有効な集客手段となります。デザインを工夫することで、広告費の費用対効果が高くなり、高いパフォーマンスを発揮します。

オシャレで魅力的なデザインを施したチラシは、お客様の目を引き、反響率もアップします。

塗装店を営む方は、今回ご紹介したポイントをしっかりおさえてチラシ作成を行えば、さらなる成約率向上につながるでしょう。

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