外壁塗装で失敗した！よくある6つの事例と対策方法とは？

外壁塗装は住宅の寿命に大きく関わる重要な工事ですが、初めての方ほど判断が難しく、思わぬトラブルや後悔につながり失敗することがあります。

特に悪質業者の施工不良や近隣トラブル、色選びのミス、塗料グレードの誤判断、補助金の使い忘れ、費用の相場認識不足など、実際の相談にはさまざまな失敗事例が寄せられます。

そこで本記事では、外壁塗装でよくある失敗とその原因を専門的な視点から深掘りしながら、事前に防ぐための対策方法、また工事後に「失敗したかも…」と思った場合の対処法まで詳しく解説します。

外壁塗装を悪質業者に依頼して失敗した

外壁塗装で最も深刻な失敗例といえば、悪質御者による施工不良です。塗膜の膨れや剥がれ、色ムラなどは決して「運が悪かった」わけではなく、ほぼ確実に施工手順の不備に起因します。

現場レベルで見ると、施工不良が起きる背景には複数の原因が複雑に絡んでいます。適切な下地処理が行われていない場合、塗料は外壁と密着できず、数ヶ月〜1年以内に剥がれが始まることがあります。

また塗料を規定より薄めたり、乾燥工程を省略したりするケースも珍しくありません。施工不良が発生する主な要因は次の通りです。

• 高圧洗浄の不十分さ
• クラック補修やケレン処理の省略
• 下塗り工程を省く、またはグレードの合わない下塗り材を使用
• 規定より薄く塗る
• 乾燥時間を守らず工程を急がせる
• 職人の技術不足
• 悪質業者による意図的な手抜き工事

しかし、施工不良のリスクを避けるには「技術力の高い職人」だけでなく「正しい工程を徹底できる塗装業者」を選ぶことが重要です。技術力があっても、工程管理ができていなければ意味がありません。

外壁塗装中に近隣トラブルが起きて失敗した

外壁塗装の失敗には、仕上がりだけでなく近隣トラブルが含まれることも多いです。

特にペンキの飛散による隣家の車や外壁の汚れは深刻な問題で、補修費用の負担や人間関係の悪化に発展するケースもあります。

騒音トラブルも軽視できません。足場組立時の金属音や、洗浄機の稼働音など、予想以上に響きます。

近隣トラブルが発生する背景には次のような条件が重なります。

• 養生（養生シート）の質や固定が甘い
• 強風時に無理に作業を行う
• 作業内容の説明不足により近隣が工事を把握していない
• 施工会社が近隣挨拶を事前に行わない
• 足場施工の配慮不足
• 職人のマナーや現場管理の甘さ

外壁塗装の色選びをミスして失敗した

外壁塗装で失敗・後悔するポイントの代表格が色選びのミスです。カラーシミュレーションで見た色と実際の色が違ったり、完成後に「派手すぎた」「周囲の街並みから浮いてしまった」「汚れが思った以上に目立つ」と感じたりするケースは非常に多いです。

色選びの失敗は、次のような理由で起きます。

• 画面上の色（デジタルカラー）と実物の色（塗料色）は一致しにくい
• 面積効果により、広い壁面では色が明るく見える
• 太陽光や天候により見え方が変わる
• 周囲の家との相性を考えていない
• 色見本やA4サンプルを確認しないまま選んでしまう
• 流行色に引っ張られ、長く住むことを想定していない

外壁塗装の塗料を間違えて失敗した

外壁塗装では塗料の選択を間違えたことで後悔してしまうケースも多く見られます。たとえば「もっと耐用年数の長い塗料にすれば良かった」というケースや「高機能塗料を選んだものの、価格に見合う価値を感じなかった」という声です。

塗料の選択に失敗する原因には次のようなものがあります。

• 業者の説明が不十分で比較検討できていない
• メーカーのカタログ値（耐用年数）だけを信じて選ぶ
• 自宅の外壁材との相性を考慮していない
• 劣化状況に応じて必要な性能が変わることを知らない
• コスト重視またはブランド重視で、本質的な選び方ができない

外壁塗装の助成金や補助金を使い損ねて失敗した

外壁塗装は高額な工事ですが、実は地域によっては助成金や補助金が利用できる場合があります。にもかかわらず、多くの人が「後から知って後悔する」ケースが後を絶ちません。

特に市区町村ごとに制度が異なり、受付期間・予算枠・対象工事・条件などが細かく設定されているため、知らずに工事を進めると損をしてしまうのです。

失敗の背景には次のような要因があります。

• 自治体制度が目立って宣伝されていない
• 条件（省エネ、断熱、防犯工事など）を満たす必要がある
• 申請は事前申込が必要で、工事着工後では不可のケースが多い
• 予算枠が小さく、気付いたときには終了している
• 塗装業者が制度に詳しくなく案内されない

外壁塗装費用が相場より高額で失敗した

外壁塗装の費用相場は、建坪・外壁材・塗料グレード・クラック補修の量・使用する足場・地域差など、多くの要素で変動します。そのため、1社だけの見積もりを鵜呑みにしてしまうと、後から「相場より高かった」と後悔するリスクがあります。

見積もり金額に影響する要因は以下の通りです。

• 足場費用（地域や業者によって2〜3倍差が出る）
• 高圧洗浄、下地補修、付帯部塗装の内容
• 塗料メーカーやグレードの違い
• 塗装面積や測定方法の違い
• 塗装業者による利益率の設定（ここが最も差が出る）

外壁塗装の失敗を防ぐためのチェックポイント

外壁塗装のトラブルは、事前の確認によって大幅に減らすことができます。実践的なチェックポイントを交えて、分かりやすく解説します。

外壁塗装の成功は「業者選び」「情報収集」「工程管理」の3つが柱です。どれかが欠けると失敗のリスクが高まり、特に業者選びは最も重要なポイントになります。施工不良の大半は、適切な施工手順を知り、それを確実に実行する業者であれば防げるものばかりなので、会社選びが結果を左右すると言っても過言ではありません。

失敗を防ぐための実践的なチェックポイントは次の通りです。

1. 見積書は必ず3社以上で比較する
2. 工事内容の説明が曖昧な業者は避ける
3. 塗料の「グレード」と「特徴」を理解して選ぶ
4. 色選びは小さな色見本ではなく、A4以上のサンプルで確認する
5. 近隣挨拶や飛散対策の有無を必ず確認する
6. 工事中の写真を逐一報告してくれる会社を選ぶ
7. 工事保証の範囲・年数・内容を確認する

工事前に複数社を比較することで、相場感が分かり、強引な営業や不自然な値引きに気づくことができます。

色選びに関しては、色見本帳だけでなく、できれば実際の壁面を使った「試し塗り」を依頼すると、完成後のイメージが格段に掴みやすくなります。

また、現場管理がしっかりしている業者ほど、写真報告が丁寧で、工程ごとに状況を説明してくれるため、安心して工事を任せられます。

外壁塗装の施工後に「失敗かも…」と思ったときの対処法

いくら事前に気を付けていても、工事後に「思っていた仕上がりと違う」「不具合があるのでは？」と感じることはあります。ここでは、施工後の不安に対して専門的な視点から具体的な対処法を解説します。

まず、施工直後の塗膜は完全に硬化していないため、状態が安定するまで2週間〜1ヶ月程度かかります。特に季節によって乾燥速度は変わり、冬場は硬化に時間がかかる傾向があります。そのため、施工直後に表面のムラや艶の差がある場合でも、時間の経過とともに落ち着くことがあります。

しかし、明らかに異常と思える状態が見られる場合は、早めの確認が必要です。

次のような状態は注意が必要です。

• 1ヶ月以内に塗膜が剥がれる
• 表面が異常に膨れている
• 見た目がまだらすぎて明らかにムラがある
• 触るとべたつきが残る
• 雨が染み込み跡ができている

これらは施工不良の可能性が高いため、工事写真や工程の記録を確認しながら、塗装業者へ原因調査を依頼する必要があります。優良業者であれば、再施工や補修に誠実に対応してくれます。

しかし、対応が悪かったり言い訳が多い場合は、第三者機関（例えば、住まいるダイヤル：住宅リフォーム紛争処理支援センターなど）への相談も検討すべきです。

外壁塗装を成功させるために大切なこと

外壁塗装の成功率は、工事中にどれだけ状況を把握できるか？でも大きく変わります。特に工事中の確認が弱いと、気づかないうちに手抜きが生じ、施工後にトラブルに発展します。

外壁塗装を成功させるために大切なことは、次の3つです。

• 工程が適切に進んでいるか
• 塗料が契約通りのものか
• 職人の丁寧さや現場管理が行き届いているか

最も重要なのは「塗装回数」です。一般的に、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本ですが、悪質業者は中塗りを省略したり、薄く塗ってごまかすことがあります。

また、塗料の缶数をごまかすケースも多いため、契約した塗料メーカーや品番、使用する缶数は必ず写真報告してもらいましょう。

また、現場が常に整理整頓されているか、養生がしっかりされているかも重要なチェックポイントです。良い職人は道具の扱いも丁寧で、作業後の清掃も行き届いています。

外壁塗装で失敗を避ける最大のポイントは「比較」と「可視化」

外壁塗装の失敗は、情報不足と業者選びのミスによって起こるケースがほとんどです。

しかし、見積もりを複数社から取り、工事内容を比較することで、施工不良のリスクを大幅に減らせます。また工事中の写真報告や塗料の証拠など、すべてを可視化することも強力な防止策です。

• 複数社で比較して相場を知る
• 工事写真で工程を可視化する
• 色選びは実物で確認する
• 塗料の特性を理解して選ぶ
• 飛散・近隣対策のある業者を選ぶ

外壁塗装は10年〜15年に一度の大きな工事ですが、だからこそ失敗しないための準備がとても大切です。準備さえしっかり行えば、失敗リスクは大幅に減らすことができます。

外壁塗装の失敗を避けたいなら優良業者の比較がマスト

外壁塗装で失敗を避ける最も確実な方法は、複数の優良業者を比較することです。ただ、自分で1社ずつ調べて問い合わせるのは大変で、情報の偏りも起きてしまいます。

そこで便利なのが、「外壁塗装の一括見積もりサイト」です。外壁塗装の一括見積もりサイトを使うべきメリットは以下のとおり。

• 優良業者だけを厳選して紹介
• 費用相場が分かる
• しつこい営業なし
• 無料で比較できる
• トラブルの少ない会社だけが登録

1社の見積もりだけでは、適正価格も施工内容の基準も判断できません。しかし、複数の見積もりを比較することで「自分の家に必要な工事」「本当に選ぶべき塗料」「無駄な費用」がはっきり見えてきます。

外壁塗装を成功させたいなら、まずは、外壁塗装の一括見積もりサイトで比較することが最初の一歩です。