店舗の外壁塗装に使える助成金まとめ!費用相場や注意点をご紹介!

店舗の外壁は、お客様にとって最初に目に入る「顔」ともいえる存在です。美しく清潔感のある外観は、集客や信頼感にも大きな影響を与えるため、定期的な塗り替えやメンテナンスは欠かせません。
しかし、実際に外壁塗装を行うには高額な費用がかかるのが現実です。
そんなときに活用したいのが、各自治体や国の助成金・補助金制度です。うまく活用すれば、自己負担を大きく減らすことが可能になります。
そこで今回は、店舗の外壁塗装にも利用できる代表的な助成金制度と、申請する際の注意点をわかりやすく解説します。

店舗の外壁塗装を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください!


助成金と補助金の違いとは?


店舗の外壁塗装に関する助成金のお話をする前に、まず「助成金」と「補助金」の違いについて簡単に解説いたします。「助成金」と「補助金」の違いは以下のとおりです。
助成金 | 主に厚生労働省系で、条件を満たせば基本的に支給される制度。 |
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補助金 | 主に経済産業省や自治体によるもので、申請書類を提出し、審査・採択が必要になります。 |
店舗の外壁塗装に使えるのは、主に「補助金」に分類される制度が多くなっておりますが、「助成金」と表記した方が伝わりやすいなど、自治体によって制度名は様々です。
店舗の外壁塗装に使える助成金制度例
続いて、店舗の外壁塗装が対象の助成金制度を実施している自治体をいくつかご紹介します。下記以外にも、各自治体では助成金制度を設けている場合がありますので、外壁塗装の助成金検索サービス「ヌリカエ」をお試しください。
妙高市|店舗等リフォーム支援補助金
新潟県妙高市では、店舗の外壁や屋根を含む幅広い改修工事に対して補助金が支給されます。外壁や屋根の塗装工事も対象に含まれているため、実用性の高い制度といえるでしょう。
制度名 | 店舗等リフォーム支援補助金 |
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申請期間 | 随時 |
助成金額 | 工事費用の1/5 上限40万円 |
対象工事 | ・外壁、屋根等の工事 ・店舗等内部の床、壁、天井、建具等の工事 ・厨房、温浴施設等の設備工事 ・外部のバリアフリー化工事 ほか ・屋根、外壁、サッシ等の断熱化・遮熱化 ・既存照明のLED化 ・太陽光発電システム ・蓄電池システム |
問い合わせ先 | 妙高市役所 〒944-8686 新潟県妙高市栄町5-1 観光商工課 電話番号:0255-74-0019 |
ホームページ | 店舗等リフォーム支援補助金|妙高市 |
狭山市|店舗・住宅改修工事費補助金制度
埼玉県狭山市では、市内の施工業者による一定額以上の改修工事に対して補助が受けられます。外壁塗装を含む多くの改修工事に活用できる制度で、地元業者を利用することが条件です。
制度名 | 店舗・住宅改修工事費補助金制度 |
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申請期間 | 4月中旬~5月上旬まで |
助成金額 | 店舗: 工事費用の10% 上限30万円 住宅: 工事費用の5% 上限10万円 |
対象工事 | ・市内の施工業者による工事 ・20万円以上の改修工事 |
問い合わせ先 | 狭山市役所 〒350-1380 埼玉県狭山市入間川1丁目23番5号 環境経済部商業観光課 電話:04-2937-7538 |
ホームページ | 店舗・住宅改修工事費補助金制度|狭山市 |
那須町|那須町空き店舗等リフォーム補助金
栃木県那須町では、空き店舗を活用した事業者に対して手厚い補助を行っています。外装の塗装や外壁リフォームも対象となるため、新規開業や移転を検討している事業者にとって非常に有効な支援制度です。
制度名 | 那須町空き店舗等リフォーム補助金 |
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申請期間 | 随時 |
助成金額 | 工事費用の1/2 上限50万円 |
対象工事 | 天井、壁、床、塗装、電気、給排水、外装、サイン等のリフォーム工事費用 |
問い合わせ先 | 那須町役場 〒329-3222 栃木県那須郡那須町大字寺子丙3-105 観光商工課 商工係 電話:0287-72-6918 |
ホームページ | 那須町空き店舗等リフォーム補助金|那須町 |
能代市|空き店舗等リノベーション支援事業
秋田県能代市では、空き店舗の利活用を支援するため、最大で200万円までの補助を行う制度があります。外壁塗装も含まれるため、大規模なリノベーションにも対応可能な制度です。
制度名 | 空き店舗等リノベーション支援事業 |
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申請期間 | 随時 ※予算がなくなり次第受付終了 |
助成金額 | 改装費(一般枠): 工事費用の1/2 上限100万円 改装費(審査枠): 工事費用の2/3 上限200万円 併用住宅である空き店舗等の改装費: 工事費用の1/3 |
対象工事 | ・内装工事 ・外装工事 ・給排水工事 ・電気工事 ・備品の設置等 |
問い合わせ先 | 能代市役所 〒016-0821 秋田県能代市畠町10番8号 能代市環境産業部商工労働課中心市街地活性化室 電話:0185-89-1414 |
ホームページ | 空き店舗等リノベーション支援事業|能代市 |
店舗の外壁塗装で助成金を利用するための対象条件


店舗の外壁塗装において助成金を受け取るためには、いくつかの明確な条件を満たす必要があります。
まず前提として、店舗が「対象業種」に該当していることが必要です。主な対象業種には、卸売業・小売業・飲食サービス業・生活関連サービス業(理容業、美容業、クリーニング業など)が含まれています。
- 卸売業
- 小売業
- 飲食サービス業
- 生活関連サービス業(例:理容業、美容業、クリーニング業など)
ただし、これらに該当していても、以下のようなケースでは助成の対象外とされることがあります。
たとえば、事務所や倉庫としての利用が主であったり、人の出入りが少ないと判断される場合。また、床面積が1,000㎡を超える大規模店舗や、大型商業施設内のテナント型店舗も対象外です。さらに、風俗営業等の規制法第2条に該当する事業も対象となりません。
- 店舗内での販売・サービス提供が主でない、人の出入りが少ない、事務所・倉庫利用が主とみなされる場合
- 床面積が1,000㎡を超える店舗、または大型商業施設内のテナント型店舗
- 風俗営業等の規制法第2条に該当する営業
また、費用の対象条件としては、外壁の塗装工事をはじめ、内外装工事、給排水設備、電気設備、空調設備、看板設置工事(塗装と同時の場合)などが挙げられます。一方で、消耗品や備品購入費は助成対象外となります。
- 本体塗装工事費
- 内装・外装工事費
- 給排水設備費
- 電気設備費
- 空調設備費
- 建物に付属した看板の設置工事費(塗装工事と同時実施の場合)
- 消耗品費
- 備品購入費
また、一部自治体では大手チェーン店舗を助成対象外としている場合もあるため、事前の確認が重要です。



助成条件を十分に理解し、適切に申請することが助成金活用の鍵となります!
店舗の外壁塗装の助成金を受ける際の注意点
業種や費用といった対象条件以外にも、店舗の外壁塗装で助成金を申請する際にはいくつかの注意点があります。下記の注意点は、全国の自治体で共通条件となっていますので、必ずチェックすることをおすすめします。
1. 着工前に申請する必要がある


店舗の外壁塗装の助成金に限らず、多くの助成金制度では実施前に必要な申請を行政窓口で行い、正式に承認を受ける必要があります。もし、工事着工後、または完工後に助成金を申請しても助成金を受け取ることは出来ません。
2. 地元の業者による施工でなければいけない


助成金制度には地域経済への波及効果を重視しているため、店舗の外壁塗装で助成金を活用する際は、町内・村内・市内の業者による施工が必須条件となります。その他にも「○○万円以上の工事」など工事費用に関する条件も設けられています。
3. 各種書類の準備が必要になる


店舗の外壁塗装の助成金を受けるには、以下のような多くの書類を整える必要があります。
- 業者からの見積書
- 工事内容の概要
- 工事前と工事後の写真
- 請求書・領収書
- 様式指定の申請書など
施工業者の協力も必要になってくるため、しっかりと対応してくれる業者を選ぶことも重要になってきます。
4. 助成金は後払いとなる


店舗の外壁塗装に限らず、助成金の支給は基本的に工事完了後となります。そのため、一時的に全額自己負担する必要があります。もし、まとまったお金を準備できない場合は、リフォームローンなどの活用も検討しましょう。
助成金の申請に協力的な外壁塗装業者を選ぶ


助成金の申請は煩雑で、申請不備や締切遅れによる不採択も珍しくありません。そのため、極力、助成金申請に慣れた外壁塗装業者に依頼するしましょう。助成金申請に慣れた業者であれば、以下のようなメリットもあります。
- 書類の準備やアドバイスを受けられる
- 自治体ごとの制度に詳しい場合が多い
- 過去の実績があれば、スムーズに申請が進む可能性が高い
ホームページやチラシに「助成金の活用実績あり」などと記載のある業者を選ぶと安心です。また、見積もりの段階で助成金を活用したい旨を伝えておくことも大切です。



助成金を申請する際は業者に丸投げするのではなく、オーナー様の方も積極的に協力するようにしましょう!
店舗の外壁塗装の費用相場は?


店舗の外壁塗装の費用相場は、建物の規模や使用する塗料の種類、施工方法によって大きく変動しますが、一般的には1平方メートルあたり3,000円〜5,000円程度が目安とされています。
例えば、延べ床面積30坪(約100㎡)程度の小規模店舗であれば、足場代や高圧洗浄、下地補修を含めて80万円〜150万円前後が相場となります。
費用の差が生じる最大の要因は塗料のグレードです。アクリル系やウレタン系は比較的安価で、耐用年数は5〜8年程度。一方、シリコン系やフッ素系は価格が高くなりますが、耐用年数は10〜15年と長く、長期的にはコストパフォーマンスが高くなります。
塗料のグレード | 価格 | 耐用年数 |
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アクリル系 ウレタン系 | 安い | 5〜8年 |
シリコン系 フッ素系 | 高い | 10〜15年 |
また、遮熱塗料や断熱塗料などの高機能塗料を選択すると、初期費用は高くなりますが、省エネ効果によるランニングコストの削減も期待できます。
さらに、外壁の形状や装飾、劣化の程度によっても価格は変わります。複雑なデザインや傷みの激しい外壁では、補修作業が増え、費用が上乗せされます。地域差もあり、都市部は人件費や足場代が高めに設定される傾向があります。
店舗の外壁塗装は単なる見た目の改善だけでなく、防水性や耐久性を高め、建物の寿命を延ばす重要な工事です。複数業者から見積もりを取り、塗料の種類や工事内容を比較したうえで、費用と品質のバランスを見極めることが、失敗しない外壁塗装のポイントです。
店舗の外壁塗装の助成金に関するよくある質問
店舗の外壁塗装は助成金を活用してコストを抑えよう
店舗の外壁塗装は、集客力や店舗イメージを向上させる大切な投資です。その費用負担を軽減できる助成金や補助金制度を上手に活用すれば、コストを抑えつつ理想的なリフォームを実現できます。
まずは、自分の店舗所在地の自治体の制度を調べ、使える助成金があるかどうかチェックしてみましょう。その後、信頼できる外壁塗装業者と連携しながら、賢くリフォームを進めていくことが成功の鍵です。
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