外壁塗装は何月がいい?おすすめの時期や季節をプロが解説

外壁塗装は何月がいい?おすすめの時期や季節をプロが解説

この記事を書いた人

尾崎シゲル 尾崎シゲル 株式会社トラスト 代表

塗装職人27年、リフォーム工務店の営業5年の経歴を持つ外壁塗装専門家で自称「外壁塗装マニア」。現在は外壁塗装の業者紹介サイト「ガイマニ」の運営代表責任者・アドバイザーを担当。プロ目線で外壁塗装の情報発信を行っています。

家の外壁の汚れが目立ったり、所々ひび割れていたり、塗装が剥がれていたりと、外壁の劣化が見られる場合は、外壁塗装の塗り替えタイミングかもしれません。

しかし、一つ気になることが。それは「外壁塗装は何月に行えばいいのか?」「おすすめの時期や季節は?」という疑問。

一般的に「気候が安定する春と秋が外壁塗装に最適な時期」と言われていますが、具体的に何月がおすすめなのか知りたいですよね。

そこで、元塗装職人で外壁塗装マニアの尾崎シゲルが、外壁塗装に最適な時期を徹底的に解説します!これさえ読めば、何月に外壁塗装を依頼すべきか分かりますよ!

尾崎シゲル

過去の気象や外壁塗装業者の都合といったデータをもとに、何月がおすすめなのかを分析しました!

外壁塗装って助成金が使えるの?

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目次

外壁塗装を検討するタイミングは10年ごとに

まずは、何年ごとに外壁塗装をすべきかについてですが、一般的には「外壁塗装は10年ごとに行うべき」とされています。

ただ、正確には現在、塗装されている塗料のグレード(種類)の耐用年数を基準に考えるといいでしょう。

塗料(グレード)耐用年数
アクリル系塗料5年
ウレタン系塗料10年
シリコン系塗料10~15年
ラジカル系塗料12~15年
フッ素系塗料15~20年
光触媒塗料15~20年
無機塗料20~25年

一般的な戸建住宅の外壁に使用されている塗料は「シリコン系塗料」がほとんどです。そういった理由から「外壁塗装は10年ごとに」と言われてるのでしょう。

ただし、塩害や排気ガスといった住居環境によっても、外壁の劣化度合いは異なるので、塗料(グレード)の耐用年数はあくまで目安。実際に自宅の外壁の汚れ具合をみて、塗り替えを検討するといいでしょう。

尾崎シゲル

自分の目で確認して、外壁塗装のタイミングを判断しましょう!

梅雨の季節は外壁塗装すべきじゃない

梅雨の季節は一般的に6月~7月に始まって、1ヶ月程度続きます。雨の日が多い梅雨は、極力、外壁塗装を避けるといいでしょう。

塗料メーカーの推奨値では「塗装に適した湿度は85%未満」とあります。つまり、雨の日が続いて、湿度が高くなりがちの梅雨は、外壁塗装に不向きということです。

尾崎シゲル

7月の平均湿度は84%とギリギリ!雨が降れば湿度は90%以上にも!

また、塗料に雨水が混ざることで、外壁塗装の仕上がりが悪くなることも考えられます。下塗りの乾燥が不十分なうちに、中塗り、上塗りと重ね塗りをしてしまうと塗膜が剥がれる原因にもなりかねません。

さらには、雨が降ると塗装ができないため、天気予報次第では工事期間も長引きます。以下、月別の全国平年降水量です。

全国平年降水量(単位:mm)
1月79.3
2月82.5
3月112.2
4月129.3
5月141.9
6月209.9
7月199.8
8月159.6
9月207.5
10月123.4
11月98.0
12月72.7
引用元:月ごとにみる都道府県別の雨量(国土交通省)

6月と7月の降水量はそれぞれ約200mmと、他の月の倍ほど。なお、9月の降水量は台風による影響です。

台風シーズンは工事中断のリスクも

外壁塗装は、湿度や雨の他にも台風に注意しなければいけません。特に危険なのが足場。ちょっとやそっとの強風では、足場はビクともしませんが、台風となると話は別。足場倒壊は最悪の事態です。

足場が崩れて建物や車を損傷してしまうリスク、そして何より職人さんの身の安全を守るために、台風シーズンは慎重になる外壁塗装業者も珍しくありません。

また、台風が過ぎ去った後も、雨漏りなどの工事依頼が増えるため、日程調整もシビアになりがち。

台風が多く発生する時期は、7月、8月、9月、10月がピークです。

気象庁のデータによれば、1年間で最も台風が発生するのは8月で平均5.9回。続いて9月の4.8回となっています。その前後月の7月と10月でも平均3.6回も台風が発生しています。

台風発生数(平均値)
1月0.3
2月0.1
3月0.3
4月0.6
5月1.1
6月1.7
7月3.6
8月5.9
9月4.8
10月3.6
11月2.3
12月1.2
引用元:台風の平年値(気象庁)

また、2019年は7月に1回、8月に2回、9月に1回、10月に1回の台風が日本に上陸しています。

台風上陸数(2019年)
1月0
2月0
3月0
4月0
5月0
6月0
7月1
8月2
9月1
10月1
11月0
12月0
引用元:台風の平年値(気象庁)

台風が近づくと1週間ほど大雨が続きます。それが、月2回となれば、残りの工事期間は2週間とギリギリ。

あとは、台風シーズン=夏場ということで、工事中は窓が開けられないというのもデメリットでしょう。

尾崎シゲル

寒い日より、暑い日の方が塗料の匂いがキツく感じるという意見もあります!

真冬の年末は業者も忙しい

外壁塗装業界あるあるですが、工事は年内に済ませたいという要望が意外と多く、12月の年末は外壁塗装の駆け込み需要が増える時期なんです。

尾崎シゲル

「新年は綺麗になった家で迎えたい!」という方からの依頼が急増します!

また、12月ごろから降雪地域では、気温や天候による作業中断もあります。

塗料メーカ推奨値では「塗装に適した気温は5度以上」とあります。つまり、気温が5度を下回る真冬は塗装に不向きな季節。

平均気温は12月に下がり始めて、1月がピーク。地域によっては2月も平気で5度を下回るので注意が必要です。

尾崎シゲル

真冬の外壁塗装は水性塗料が凍ってしまって大変でした!

外壁塗装は3月・4月・11月がおすすめ

以上の理由から、消去法で考えられる外壁塗装におすすめのベストシーズンは「3月」「4月」「11月」となります。比較的、気温や天候も安定している時期です。

外壁塗装は3月・4月・11月がおすすめ
尾崎シゲル

作業しやすい環境なので、職人さんのモチベーションも高く、仕上がりも良くなるかも!

外壁塗装に適さない時期や季節を選ぶメリット

外壁塗装に適した時期や季節をご紹介しましたが、あえてその逆、外壁塗装に適さない時期や季節を選ぶメリットもあります。

  • 安い
  • 予約が取りやすい
  • 工事が早く終わる

繁忙期を避ける、閑散期に外壁塗装を行えば、

雨や台風のシーズンは依頼が減ります。そのため、受注件数を増やすためにキャンペーンなどで安く対応してくれる業者もあります。

また、案件が少ないため工事スケジュールが組みやすく、職人さんの数もいつも以上に増やせるため工期が短くなる場合も。

安さや早さ、工事のスケジュールを最優先させたい場合は、あえて外壁塗装に適さない時期を選ぶというのもアリなのかもしれません。

ただし注意すべきポイントは、必ず実績がある業者に依頼すること。

尾崎シゲル

天候が安定しない時期の外壁塗装は、急な天気の変化にも柔軟に対応できる経験やスキルが求められます!悪質業者は絶対に避けましょう!

緊急性が高いならすぐに依頼する

外壁塗装に適した時期や季節を待っている間も、外壁の劣化は進みます。汚れ、チョーキング、苔、藻、カビは、だんだん酷くなります。

もし、外壁がひび割れていたり、塗装が剥がれていたり、シーリング剤がボロボロな状態なら、すぐにでも外壁塗装を検討した方がいいでしょう。

外壁ひび割れで緊急性が高いならすぐに依頼する

外壁の破損は雨漏りの原因となり、最悪の場合、壁下地や断熱材が腐食してしまう可能性もあります。

外壁の雨漏りで下地にカビ
画像:ガイソー周南店

外壁塗装のベストシーズンを待っている間に、建物自体が取り返しのつかない状況になりかねません。

緊急性を要する場合、時期は関係なし。すぐに補修工事を依頼しましょう。

尾崎シゲル

雨漏りを放置して、外壁張替え、下地・断熱材工事といった高額なリフォームにならないように!

外壁塗装業者は何月に工事したい?

ちょっと余談ですが、外壁塗装業者としては何月に工事するのが助かるのか、職人100名にアンケートをしてみましたので、参考にしてみて下さい!

外壁塗装業者は何月に工事したい?
月 / 投票数職人のコメント
1月 / 0票寒いから
雪が降るかもしれないから
年始はゆっくりしたい
2月 / 2票寒いから
雪が降るかもしれないから
寒いほうが作業しやすい
3月 / 15票ちょっと肌寒くてちょうどいい気温
空気も乾いて塗装に適している
4月 / 13票暖かくて仕事しやすい
新入社員が入って人手が多い
花粉は辛い
5月 / 6票暖かくて仕事しやすい
雨が降り始める時期で日程調整が難しい
6月 / 0票梅雨は極力依頼を受けたくない
雨が降ると足場が滑って危険
作業着が濡れるとテンションが下がる
7月 / 1票梅雨明けでジメジメする
日差しが強くて熱中症が辛い
8月 / 0票日差しが強くて熱中症が辛い
出来ることなら外に出たくない
足場が熱くなって軽く火傷する
9月 / 3票まだまだ暑い日が続く
台風が上陸したら何もできないから
10月 / 9票台風が多いイメージ
台風が原因で施主とのトラブルを経験したから
天気が安定しないとクオリティも下がる
12月 / 4票寒い
年末で忙しい
年末は休みたい
いつでもOK / 31票プロならいつでも対応すべき
季節はあまり関係ない
来た仕事は全部受ける
尾崎シゲル

「いつでもOK」が一番多いですね!今更ですが、外壁塗装は何月がおすすめかなんて、別に気にしなくてもいいのでは?笑

外壁塗装は時期や季節より業者選びが大事

外壁塗装に適した時期や季節を選ぶことは大切です。繁忙期を避ければ安くなるかもしれませんし、気温や天候が安定している季節なら仕上がりが良くなるかもしれません。

ですが、外壁塗装に適した時期や季節を気にすることより大事なことが、信頼できる業者を選ぶことです。

残念ながら、塗装業界には悪質業者も存在します。お客様への説明を怠る、塗り回数を省く、雨が降って乾燥が不十分でもごまかす、保証が無いなど…様々なトラブルが起きているとよく耳にします。

尾崎シゲル

外壁塗装で最も大切なことは、信頼できる業者を選ぶことです!

外壁塗装業者はどうやって探せばいい?

自宅の外壁塗装や屋根塗装を安くお願いしたいなら、地元の業者に依頼しましょう。ホームセンターや家電量販店経由と違って、業者に直接依頼するので中間マージンといった余計な手数料がないため、結果的に最安値で依頼できます。

でも、外壁塗装業者ってどうやって探せばいいの?

インターネット検索やGoogleマップのクチコミをチェックするのは、なかなか面倒ですよね。疲れるし、そんな時間もない。

尾崎シゲル

そんな方に朗報!もっと簡単にサクッと外壁塗装業者を見つける方法があります!それが外壁塗装業者の紹介サービス「ガイマニ」です!

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ガイマニとは

リフォーム工事のなかでも、外壁塗装は費用が不明確な工事。依頼する業者によっては50万円以上の差が出ることもあります。

ですので、外壁塗装や屋根塗装を行う際は、必ず複数業者から見積もりを取って比較することが大切。そうすれば、外壁塗装で損することは絶対にありません!

外壁塗装をしようかどうかで迷っている方、外壁塗装の業者探しをどうしようか迷っている方は、ぜひ「ガイマニ」を試してみて下さい!

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